火災保険の「保険金が使える」という、住宅修理サービスなどのトラブルについてです。 過去からもちらほら全国では、このようなトラブルがある。ということは聞いていたのですが、近年急激に増加傾向にあり、今年に入って弊社でお引き受けしているお客さまからの問い合わせでも実際にこのようなトラブルが発生しております。
内容としては、「火災保険の保険金」で住宅の修理ができます。という訪問業者であったり、ネット広告であったりがきっかけです。 実際には、経年劣化であったり、ただのリフォームであったり、と保険金請求に該当しないケースから、請求の対象になりつつも、その業者との契約書の中に、保険金請求の手数料として保険金額の50%を業者に支払わなくてはならない。といったケースもありました。
保険金の請求に関しては、必ず「保険会社」もしくは「保険代理店」にご相談ください。
都市伝説のような「保険会社は支払いを渋る」だとか「保険代理店は支払いを渋る」といったようなことは、絶対にありません。 このような都市伝説のような話が生まれるきっかけは、
「隣の家は保険金が〇〇会社では出たのに、うちの△△会社の保険は出なかった」
ということを起因としていると思われますが、これは保険会社の違いというよりは「保険の内容の違い」によるものです。
例えば、火災保険の契約の内容で「水災」についての保障を付帯しているのか、していないのか、で、家が水に浸かったときの保険金の支払いは変わります。
変わるというか、100%支払われるか、0円かという極端な違いです。
また、そのほかにも、火災保険は基本的に「突発的な事故」を対象としています。台風で屋根が破損して雨漏りをしたり、水道管が詰まったり、と様々な事例がありますが、お支払い条件に当てはまるかどうかの大切な部分は「突発的」に起こったことかどうかです。
つまり、雨漏りにおいては、台風の影響などで「屋根などが物理的に破損」し、その結果が雨漏りということであれば、保険金の対象となっていきますが、破損等が見つからずに「雨漏り」という条件だけではお支払いが非常に難しくなるということです(これはどの保険会社でも同じです)
水道管が詰まった。という場合も、突然なにかが詰まった。事例であればお支払いできますが、生活していくうえで「じょじょに」なにかが溜まっていき結果詰まって漏水したような事例ではお支払いできない。ということになります。
その他、シロアリやネズミ虫食いなどについても、各社お支払いの「対象外」としています。
修理業者さまが、これを理解してお客様に「保険の対象になりますよ」と言っているのかどうか、はわかりませんが
保険会社は膨大なデータを持っていますので、特定の業者からの請求が不自然な請求であることが多ければ、当然ブラックリストとして警戒するわけです。それに巻き込まれないためにも、まずは「保険会社」もしくは「保険代理店」にお問い合わせください。
ちなみに、弊社では修理を依頼する業者さまのご紹介もおこなっております。技術はもちろん、お客様のために仕事をしてくれる信頼できる業者さまです。
一般的に家の修理は、建てた建築屋さんに頼むのが一番と言われていますし、私もその通りだと思いますが、代替わりしていたり、業者そのものが廃業していたりするケースもありますので、必要な時にはぜひご相談ください。
最後に、保険金の請求には全力でお手伝いをさせていただきます。これは全国にある他の保険代理店も同様だと思います。
われわれは、お支払いをするときに初めてお客さまのお役に立てるという、すこし因果な商売をしておりますが、その時のために存在するといってもいいくらいです。
そして、保険金詐欺は重罪です。前記のようなトラブルに巻き込まれ、不要な出費をしてしまうばかりか、犯罪者という立場になるようなことにも巻き込まれかねません。
台風以外にも水災が心配な季節がまだまだ続きますが、家屋などのことで気になることがあれば、工務店にご相談いただくとともに、ご契約されている保険代理店にも必ずご相談くださいませ。
必ずお客さまのお役に立つと思います。
日髙 岳
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