がんと闘うために
がんと闘うために、まず「知る」ことから。
治療法を知る。選択肢を知る。
そして、その選択肢を「お金の理由」だけで諦めないために。
がんと診断されたとき、必要なのは治療だけではありません。
自分のがんについて知ること。
どのような治療法があるのかを知ること。
医師と相談しながら、自分に合った治療を選ぶこと。
そしてもう一つ。
その治療を続けられる経済的な環境を準備しておくこと。
医療は進歩しています。
治療の選択肢が増えることは、私たちにとって大きな希望です。
だからこそ、がんへの備えを考えるときには、
「がんになったらいくら受け取れるか」だけではなく、
「もし治療の選択肢が見つかったとき、それを選べる状態にしておけるか」
という視点も大切ではないでしょうか。
このページは、がん・がん治療・医療費等に関する一般的な情報提供を目的としています。
特定の治療方法や保険商品の加入を推奨するものではありません。
治療については必ず医師・医療機関にご相談ください。
01|がんは、決して特別な人だけの病気ではありません
2023年、日本で新たにがんと診断された人は993,469例。
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、
男性61.1%、女性50.1%。
男女とも、おおよそ「2人に1人」です。
一方で、2018年にがんと診断された人の5年相対生存率は、全がん・男女計で**64.8%**となっています。
もちろん、がんの種類や進行度によって状況は大きく異なるため、この数字だけで個々の予後を判断することはできません。
がんは
「なるか、ならないか」だけではなく、
「なった後、どう治療していくか」を考える病気でもあります。
だからこそ、まだ健康なときから、正しい情報を知っておくことには意味があります。

02|がん治療には、さまざまな方法があります
がんの主な治療には、
手術(外科治療)・放射線治療・薬物療法 があります。
がんの種類や進行度、体の状態などによって、一つの治療を行う場合もあれば、複数の治療を組み合わせる
「集学的治療」が行われる場合もあります。近年では、薬物療法についてもさまざまな薬が使われています。
がんを治すことを目指す治療、進行を抑える治療、症状を和らげる治療など、目的も一つではありません。
また、手術や放射線治療と組み合わせて行われることもあります。
国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト
大切なのは、「新しい治療=良い治療」と考えないこと。
医療の世界でいう「標準治療」は、古い治療という意味ではありません。
科学的根拠に基づき、有効性や安全性などが確認され、現在利用できる治療として推奨されているものです。
放射線治療についても、国立がん研究センターは標準治療を「科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療」と説明しています。
治療法を考えるときに重要なのは、「最先端かどうか」ではなく、
その人のがんに対して、どの治療が適切なのか。
それを医師と一緒に考えていくことです。
03|「がんの名前」だけでなく、遺伝子の特徴から治療を探す時代へ
近年、大きく進展している分野の一つががんゲノム医療です。
これまでの治療では、「肺がん」「大腸がん」「乳がん」といった、
がんが発生した臓器や種類をもとに治療方法を検討することが中心でした。
現在では一部のがんについて、がん細胞の遺伝子の変化を調べ、その特徴に対応する薬を選択する治療も行われています。
その一つが、
がん遺伝子パネル検査
です。
がん遺伝子パネル検査では、多数の遺伝子を同時に調べます。
検査によって遺伝子の変化が見つかり、その変化に対して効果が期待できる薬がある場合には、臨床試験なども含め、その薬を使用できるか検討します。
これは、がん治療の可能性を広げる重要な進歩です。
ただし、ここには知っておかなければならないことがあります。
がん遺伝子パネル検査を受ければ、
必ず薬が見つかる。というわけではありません。
国立がん研究センターによると、治療選択に役立つ可能性のある遺伝子変異が見つかるのは約半数。
さらに、実際に自分に合う薬の使用や臨床試験につながる人は、全体の10%程度とされています。
国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト
それでも大きな意味があります。
以前なら探すことさえ難しかった治療の候補を、
遺伝子の情報から探せるようになってきた。
ということです。
医療は、「同じがんなら同じ治療」だけではなく、一人ひとりのがんの特徴に合わせて治療を考える方向へ進んでいます。

04|治療の選択肢が増えることは、大きな希望です
手術
放射線治療
薬物療法
免疫療法
遺伝子情報を利用した治療
臨床試験や治験
そして、これから生まれてくる新しい治療。
医学研究が進めば、将来、現在とは違う治療法が選択肢になる可能性があります。
一方で、すべての新しい治療法の有効性が確立されているわけではありません。
だからこそ、
「新しい治療を何でも受ける」ことではなく、
信頼できる情報を知り、医師と相談し、自分に適した治療を選ぶ。その環境を持っておくことが大切だと私たちは考えています。

05|そしてもう一つ。治療には「お金」という現実があります
日本には、非常に重要な公的医療保険制度があります。
公的医療保険が適用される医療については、患者が医療費の全額を負担するわけではありません。
さらに、医療費の自己負担が一定額を超えた場合には、その超えた部分を支給する高額療養費制度があります。
自己負担限度額は、年齢や所得などによって決まります。
まず利用すべきなのは、こうした公的制度です。
ただし、
すべての医療費が公的医療保険で賄われるわけではありません。
例えば先進医療の場合、「先進医療に係る費用」は患者が全額自己負担します。
一方、診察・検査・投薬・入院料など、通常の治療と共通する部分は公的医療保険の対象となります。
また、公的医療保険の対象になっていない治療を選択する場合には、費用負担が大きくなることがあります。
06|治療法が見つかった。その次に「払えるか」を考えることになる
がんと診断された。
検査をした。
医師から治療法について説明を受けた。
いくつかの選択肢がある。
そのとき、
「どの治療が自分にとって適切なのか」
よりも先に、
「それはいくらかかるのか」
「自分に払えるのか」を考えなければならないとしたら。
それは、とても重い問題です。
もちろん、費用だけで治療法が決まるわけではありません。
医学的な適応、効果、副作用、身体への負担、生活への影響など、多くのことを医師と検討する必要があります。
それでも
お金の問題によって、検討できる治療の選択肢そのものが狭くならないようにする。
そのための準備には、意味があると私たちは考えています。

07|がんと闘うための「財布」を、治療が始まる前に考えておく
「なくならない財布」が本当に存在するわけではありません。
どんな資金にも限りがあります。
だからこそ、必要なのは一つの方法に頼ることではありません。
公的医療保険
高額療養費制度
預貯金
勤務先の福利厚生制度
傷病手当金などの公的制度
そして・・・必要に応じて、民間の医療保険やがん保険
それぞれの役割を理解し、組み合わせて準備する。
これが現実的ながんへの経済的な備えです。
そして私たちは、その中でもう一つの考え方を大切にしています。
治療を選ぶとき、
財布の残高を最初の条件にしないために。
治療費をすべて保険で準備しなければならない、という意味ではありません。
預貯金で十分に備えられる人もいます。
勤務先の制度が充実している人もいます。
すでに加入している保険で十分な人もいます。
重要なのは、
自分の場合、何が使えて、何が足りないのかを、元気なうちに確認しておくこと。
だと考えています。

08|がんへの備えは、「保険に入ること」から始まるのではありません
まず、がんについて知る。
今どのような治療が行われているのかを知る。
公的医療保険でどこまで備えられるのかを知る。
自分の貯蓄や勤務先の制度を確認する。
その上で、
不足する部分があるのであれば、民間保険で補う。
本来、順番はそうあるべきだと私たちは考えています。
保険は、がんを治すことはできません。
治療方法を決めるのも保険ではありません。
それを行うのは、患者さんと医療に携わる方々です。
ただし保険には、
治療を続けるためのお金を支える。
お金を理由に治療の選択肢を狭めないための備えになる。
という役割があります。
それが、私たちが考える「がん保険」の意味です。
がんと闘うために。
知識があれば、医師の説明を理解する助けになります。
選択肢を知っていれば、納得して治療を選ぶ助けになります。
経済的な備えがあれば、治療に向き合うときの選択肢を支えることができます。
だから私たちは、
がんと闘うために、まず「知る」。
そこから始めたいと考えています。
そして、
治療法を知る。
選択肢を知る。
その選択肢を、お金の理由だけで諦めないための準備をする。
それが、このページでお伝えしたかったことです。








